在宅勤務・テレワークの鍵付きキャビネットにおすすめ アイリスオーヤマ オフィスチェスト HG-301 レビュー

レビュー

アイリスオーヤマの「オフィスチェスト HG-301」を購入したのでレビュー。
在宅ワーク(テレワーク)・自宅学習用にちょっと鍵をかけて書類等を保管する棚を探している人におすすめです。

ファイル収納に最適な鍵付きオフィスチェストです。インナーケースやA4ファイルの収納に最適な深型サイズです。引き出しやすい金属レールを採用しています。天板を付けたままスタッキングすることができ(最大4段まで)、前倒れ防止バンドが付いています。

自宅で書類などを保管することが多くなり、鍵をかけられるちょっとした棚(サイドキャビネット・インサイドワゴン)が欲しいと思いました。とはいえ一般的なスチール製のワゴンは大きくて重いため、よりコンパクトで軽いものを探していました。

当初は下記のような衣装ケースにドリルで穴をあけて鍵をつけることを考えていました。

クローゼットに最適な収納ケースです。積み重ねてもたわみにくい丈夫な前枠が付いています。ボディが透けないタイプなので中身を隠す収納にぴったりです。

しかし、ほとんどの衣装ケースは、狙って設計しているかのように、高さがぎりぎりA4ファイルが入らず、A4が入るサイズだと無駄に大きくなるため断念しました。

そんななか偶然発見したのが、鍵付きかつA4収納可能という本品(オフィスチェスト HG-301)で、まさに目的にピッタリあった商品でした。

HG-301の開封

届いた段ボール箱を開けると、そこにはオフィスチェスト HG-301がすっぽりとはまっていました。

HG-301
HG-301「すっぽりとはまっているよ」

サイズが大きい上に、段ボールにはまってしまっているため取り出すのに若干手こずりました。逆さにして振り落としましたが、力に自信が無い場合は、カッターで慎重に箱だけ切り取りましょう。意外と大きいので取り出すのに広めの作業場所を確保することをおすすめします。

仕様

  • 商品サイズ:幅約42.5×奥行約50.9×高さ約30.9cm
  • 引出内寸:幅約32×奥行約45×高さ約25.5cm
  • 本体重量:約4kg
  • 耐荷重:引出し1段当たり20kg、全体(全ての引出しの合計)60kg以下
  • 積み重ね可能段数:4段
  • 収納の目安:A4ファイルケース(幅240mm×高さ31mm×厚さ20mm)の場合20冊
  • 主要材質:本体:ポリプロピレン、リベット:アルミ、レール・ネジ・カギ:スチール

外観

正面
正面

オフィス用を主な用途として作られているためか、事務機器的でデザイン的にはあまりおしゃれとはいい難い感じです。

クリアタイプのカラーバリエーション「オフィスチェストHG HG-301KA」もありますが、家庭用向けに全面ホワイトやブラウンなど、もう少しスタイリッシュな感じのデザインも展開されていればなと個人的には思います。

ファイル収納に最適な鍵付きタイプのオフィスチェストです。満載時でも引き出しやすい金属レールを採用しています。引き出し部分にインデックスを入れることができます。天板を付けたまま最大4段まで積み重ねることができます。スタッキングした際に前倒れを防ぐ転倒防止パーツがついています。
側面
側面
後面
後面
背面
背面

裏面のパーツ(左下の小さい板状のパーツ)は切り離すことができ、複数台重ねるときに、上と下のキャビネットを抑えるように組み付けることができます。これによって重ねたものが崩れるのを防止するようです。今は重ねずに使用しているので、そのままにしました。

付属品など

簡易な説明書と鍵が入っていました。説明書は主に、上記の重ね置きの方法についての説明です。鍵は2つ付属しています。アイリスオーヤマに問い合わせれば、追加のカギは購入できるようです。

付属品など
付属品など

HG-301の使用感

意外としっかりしている使用感

引き出しなので、これといった特別な使用感はほとんどないのですが、内部のレール部分は金属で作られているなどしっかりしており、スムーズに引き出すことができます。

とはいえ全体の材質はプラスチックなので、スチール製や木製の製品に比べるとぐにゃっとたわむ感覚があります。おそらく上に重いものを載せると天板がつぶれて引き出しが開かなくなると思います。また、この柔らかさは後述のロックの不具合につながります。

サイズ
サイズ

自由に使えるのがメリット

スチール製などに比べて本体がはるかに軽いので、掃除やレイアウト替えなどの時に動かしやすいのは大きな利点です。押し入れなどにも置けるので、使い方の自由度は高いです。

キャスターはついていない

キャスターはついておらず設置後は動かさない前提の作りです。自宅で使うのであれば、キャスターが無いほうが無駄に床を傷つけにくいので、むしろメリットかと思います。

説明書等にもキャスターについては言及されていませんが、裏面には4隅にキャスターを差し込めそうな穴が開いているので、つけることは可能かもしれません(詳細不明自己責任で)。

もしキャスターが付かなくても、動かして使いたいのであれば、平台車を買って載せるという方法もありかと思います。

●空間をデザインする平台車です。●たて・よこ自由に連結できる台車です。生活がより便利にオシャレに。●色んなものを乗せて運べます。すっきりとしたデザインで、出しておいてもインテリアの邪魔になりません。●耐荷重も50kgあり、重たいものの移動にも便利です。

セキュリティー(鍵)について

キャビネットをロックするための鍵(錠前)は簡易なもので、シリンダーにキーを差し込んで回すと中のカンヌキが回転して、引っかかって開かなくなります。

カンヌキ
カンヌキが飛び出した状態(ロック状態)

ただし、この鍵(錠前)は、セキュリティ強度はかなり低いです。というのも、本体の天板部分がそれほど強度が高くない(一般的な衣装ケースの固さを想像するとわかりやすいと思います)ため、引き出しと天板の間に指や棒などを入れると上にたわませることができます。

天板がたわむ
天板がたわむ

カンヌキの引っ掛かりがあまり深くないため、すこし天板をたわませるとそのまま(鍵はロック状態のまま)すり抜けて、引き出しを開けることができてしまいます。

この問題は、さまざまなレビューで指摘されており、自分は承知で購入したため、問題ないのですが、ムフフなビデオとかグヘヘな書類などを保管したい人には明らかに向いていません。自分以外絶対に開けられては困るという人は、おとなしくスチール製のキャビネットなどを購入しましょう。

ちなみにロックの不具合は、カンヌキが天板側に引っかかるようするか、天板を補強するなど自力で改造することで、比較的簡単に解決できそうな気がします。しかしロック機能を売りにしている以上、メーカー側で改善バージョンを出してほしいところです。

HG-301レビューのまとめ

HG-301の良い点

  • 鍵をかけることができてA4の書類やファイルが入るケースとしては、おそらく唯一無二。
  • スチール製や木製のサイドワゴンに比べて軽くて小さいので、自由に動かすことが可能。

HG-301の悪い点

  • 鍵が簡単に開けられるため、鍵としての役割を果たしていない。
  • デザインが事務機器的で家庭内向きではない。
  • 上に重いものを載せたりはできない。

総評

在宅ワークや自宅学習用に自宅でちょっと鍵をかけて保管できる引き出しが欲しいけど、スチールワゴンなどは大きすぎ・重すぎという人にはうってつけの商品です。むしろ需要がありそうなのに他のメーカーが出していないのは不思議なくらい、世の中に他に選択肢がない状態です。

悪い点に書いた、ロック機構の貧弱さなどの欠点を受け入れられるのであればおすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました